好酸球性副鼻腔炎の日記

鎮痛剤が全く使えない人の副鼻腔炎との付き合い方

⑦術後2日目(その②)

こんにちは。ふくびです。

訪問していただき、ありがとうございます(^ ^)

アスピリン不耐症持ちが副鼻腔炎の手術を受けた記録です。

 

いよいよ、ガーゼ抜き。

 

これが怖くて。

だって噂では、とっても痛いと聞くし、実際に手術した人からも、「とんでもなく痛かった」と聞いた事がある。

だから、今は溶けるガーゼを使うって言うから、油断してた。

 

午後、緩和ケアの先生が様子を見に来てくれてるタイミングで、師長さんがお迎えに来てくれた。

「ふくびさん、じゃあ行きましょうか?」

 

「じゃぁ、私も付き添います」

 

と緩和ケアの先生。

えっ⁈と思っていると、

 

「だって、すごく痛いんでしょ?心配だから」

 

なるほどね、痛みの具合によっては、この医療用麻薬の投与量も変わるかもしれないし。

と、私・師長さん・緩和ケアの先生で処置室まで向かう事になった。

 

「車椅子で行きますか?」

 

師長さんが聞いてくださったけど、少しでも早く日常生活に戻るために、なるべく動こうと決めていたので、歩いて向かう事にした。

20m程の距離だし。

 

処置室に入ると、担当の先生が待っていた。

今更だけど、この先生、かなりの美人さんで、スタイルも抜群。

そんでもって医師。

すごいなぁと思っていた。

 

椅子に座ると、先生が

「中の状態を見ますね」

と、鼻の穴を大きく開いた。

それまで綿球がパンッパンに詰まっていたので、

新鮮な空気を思い切り吸えたのが嬉しかった。

 

「じゃ、ガーゼ、抜きますね。すごく痛いと思いますが、がんばってくださいね!」

 

と言うと、左の鼻の穴に鉗子を突っ込まれた。

そしてガーゼの先端?部分を掴むと、鉗子の先端をゆっくりと回転させた。

 

すると、左頬の奥で何かがゴロン!と動く感触があった。

 

先生は、ゆっくり鉗子を引っ張る。

 

ズズっと左頬の奥で何かが動き、移動する。

そのまま、ポンッとワインの栓が抜けるように、鼻の穴から巨大なガーゼの塊りが出てきた。

血をいっぱい吸って、真っ赤に染まっていた。

長さは5㎝、幅は2㎝くらい。

 

だけど、痛みはさほどなかった。

 

「痛くないんですか⁈」

 

「さほど…」

 

「本当ですか⁈平気ですか⁈」

 

「大丈夫です」

 

「男性の中には、気を失う人もいるんですよー」

 

そんなに?

私にとっては、採血の方がよっぽど痛いし、辛い。

 

「じゃあ、もう片方も抜きますね。」

 

同じ要領で、右の鼻の穴からガーゼを引き抜く。

ただ、右側はそこまで血みどろではなく、白い部分も沢山あった。

こちらの方が滑りが悪かったので、引き抜く時の抵抗が強く、左よりは痛かった。

 

ガーゼを抜いた衝撃で、大量に鼻血が出た。

しばらく俯いて、止まるのをまつ。

 

その間、緩和ケアの先生も様子を見てくれて、ガーゼ抜きの痛みもさほどないので、麻薬の点滴を外す事になった。

 

両頬に詰められていたガーゼがなくなり、顔の圧迫感がかなりなくなった。

 

これからは、鼻洗浄をして副鼻腔を清潔に保っていく。予定ではこの日の夕方からだったが、鼻血が大量に出たため、翌朝からとなった。

 

そんなこんなで、身構えていたガーゼ抜きは、呆気なく終わった。

痛みに強いのか、鈍感なのか、私は全くと言っていいほどなんともなかった。

 

なぜ溶けないガーゼが両頬に入っていたのかというと、目の上にある副鼻腔は溶けるガーゼを入れても、自然と流れ落ちて体外にでるけれど、頬の裏は、溶けた物が溜まってしまう。溶けるけれど体内に吸収されるものでは無いため、頬は溶けないガーゼで止血するんだろうなぁ、と推理していた。

こう思ったのは、この後、夜に起こる事がきっかけだった。

 

病室に戻る前に、食欲などについて聞かれた。

 

「ごはんが半分たべれたら、点滴とれますからね」

 

私は、頑張ってごはんを食べる事を心に決めた。