好酸球性副鼻腔炎の日記

鎮痛剤が全く使えない人の副鼻腔炎との付き合い方

嗅覚障害と育児②

好酸球副鼻腔炎患者・ふくびです。

好酸球副鼻腔炎と診断されるまでの身体の変化などについて書いています。

同じような症状にお悩みの方の参考になれば幸いです。

 

出産後は妊娠中と違い、自分の体調に合わせて休む事はできなくなった。

夫や同居している義両親の協力はあったものの、結婚当初からの不調の嵐で、元々体力不足の身体は、育児の忙しさですぐ悲鳴をあげる。

 

喘息、偏頭痛はしょっちゅうだった。

それでも子供の成長と喜ぶ顔が嬉しくて、休みの日は色々なところに出掛けたりした。

決まって翌日から頭痛などに悩まされるけれど、漢方薬を飲んだりして何とかやり過ごしていた。

鼻はいつも詰まっていた。

その時は気づかなかったけれど、偏頭痛と思い込んでいたのは副鼻腔炎の痛みだったと思う。

積極的な治療はしていなかった。

良くもならない薬を飲み、面倒な点鼻薬をする気力はなかった。

良くもなく、寝込むほどでもないという体調で10年ほど過ごした。

 

酷い喘息発作が起きた時だけ病院に通った。(アスピリンを飲まなくても、大体風邪を引くと発作が起きるようになっていた。)

そうなると強目のステロイドを処方される。

その時だけ嗅覚が戻った。

息苦しくて大変だけど、匂いがするのはすごく嬉しかった。

大体、3日から5日ほどで元に戻るのだけど…

 

匂いがわからない事を子供達には言ってなかったので、匂いの話題は適当に合わせていた。

料理はレシピ通り。

どんな香りなのかは、夫に教えてもらっていた。

あとは昔の記憶を頼りに。

 

匂いがわからない事で子供たちに恥ずかしい思いをさせまいと、掃除と洗濯には気を使った。

生乾きの匂いもわからないので、不安な時はやっぱり夫に確認してもらう。

部屋の換気はこまめに。

 

一度だけ、保育園から注意をされた。

歯磨きコップと歯ブラシを毎日持たせていた。

元来はズボラな私。歯磨きだけだからと、水でささっとすすいでいただけだった。

実はそのコップで牛乳も飲んでいて、どうやら臭ったらしい。

連絡帳に「コップをきちんと洗ってあげてください」と書かれていた。

我が子に、本当に申し訳ないと思った。

 

毎日匂いを気にして、いつも不調を抱えていた30代だった。