好酸球性副鼻腔炎と診断されるまでの身体の変化などについて書いています。
同じような症状にお悩みの方の参考になれば幸いです。
バファリンを飲んでアナフィラキシーを起こし、「アスピリン喘息」である事がわかった。
それから程なく(1年も経っていない頃)、食事をしていて、匂いがしない事に気づいた。
確か、カレーを食べていた。
何か、変。
最初は何がおかしいかわからなかった。
匂いがしない⁈
思い切りカレーに鼻を近づけて、嗅いでみた。
しない…
それからは、いろんな物の匂いを嗅いでみるけれど、殆どしなかった。
わかるのは、ガソリンの匂いくらいだった。
いつから匂いがしなくなったのか、はっきりとはわからなかった。
今まで、匂いがあるのが当たり前だったから、「匂いがない」なんて、想像したことない。
自分の身体に何が起こっているのかわからなくて、とても不安になった。
大学病院での診察の日、匂いがしない事を相談した。
「アスピリン喘息の患者さんの中には、嗅覚障害も発症する人も多いと言われています。特に女性に。原因はわかりません」
30歳になる、少し前の事だった。
今から20年ほど前、スマホなんてない頃。
パソコンでネット検索すれば、ある程度の情報は得られたけど、現在に比べると、情報量は少なかった。
病院の先生が言う事が全てだった。
「ステロイド点鼻薬と、ステロイド内服である程度は軽快するかもしれませんが、ステロイド内服は常用はできません。点鼻薬でどこまで対処できるかわかりませんが、頑張ってみましょう」
私は、この点鼻薬が嫌いだった。
この点鼻薬は、ソファなどに横になって、頭だけ落とした状態で5分くらい待たなければならず、頭に血が上るって、クラクラする。
これを朝晩しなければならなく、とても面倒だった。さして効果も感じなかったのでだんだんしなくなっていた。
匂いがしない生活は味気ないけれど、他人にわかる物でもないし、不自由ではなかった。
ただ、ごはんが美味しくなかったり、会話の中で匂いに関する話題の時は入れなくて、少し寂しいくらいだった。
子供が生まれるまでは。