こんにちは。ふくびです。
訪問していただき、ありがとうございます(^ ^)
ムカムカする。
麻酔がまだ効いてる?やたら眠い。
術後の痛みは、そんなにないなぁ。
少し強い頭痛くらい。
でも、吐き気がするなー。
アスピリン不耐症なので、通常の鎮痛剤は使えない。
そのために、緩和ケアの先生もチームに入ってくださっていました。
以前、帝王切開した時も、鎮痛剤は使わなかった。
痛くなったらナースコールして、看護師さんがモルヒネを注射してくれるスタイルだった。
(かれこれ20年程の話です)
今回も、そんな感じかなぁと思っていた。
20年も経てば、医療も進化する。
そして、オペレーション、リスクマネジメントもしっかりとしてくる。
私だけ、アップデートされていなかった(苦笑)
緩和ケアの先生が来てくださった。
とても優しく、寄り添ってくれる笑顔と話し方の先生…
「どうですか⁇つらくないですか?」
口呼吸でカラカラの口内、麻酔処置のためかすれた声で
「怠いです…」
眠いのと、吐き気がするのを合わせたら、「怠い」という表現しか出てこなかった。
「そうだよねー!!口呼吸は、つらいんだよ、
本当に。息し辛いよねー。吐き気はない?ムカムカしない?」
「します…」
「だよねー、この麻薬は、よく効いてくれるんだけど眠気と吐き気が出ちゃうんだよ〜。今日明日の頑張りどころだからね。つらいけどね、本当にね」
麻薬?まだ打ってもらってないぞ⁇と思い、ぶら下がっている点滴をよーーーくみてみた。
おおきな点滴袋の横に、小さ目の点滴袋があった。
超近眼(0.01以下)の私でもわかる、黒いベタ塗りに赤字の強調ゴシック体でデカデカと「麻薬」と貼ってあった。
袋の2/3はあるラベル。
そしてチューブをたどって行くと、デジタル表示がある小さいボックス。
そのボックスからは一つの管になって、わたしの左手の甲に刺さっている。
そういえば。
酸素マスク・心電図をつけられている時、いや、取られた時かも?左手にブザーを握らされた気がする。
「痛くなったら、このボタン押して下さいね」
看護師さん?に言われた気が…
私は、"これを押したら看護師さんが来て、モルヒネを注射してくれるんだ"と理解してたけど、どうやらシステムが違うらしい。
ぼーっとした頭で一生懸命に考えた結果、こんなシステムだと理解する事にした。
・点滴で一定の量を投与し続ける
・小さいボックスで栄養水分補給の点滴とMIX
・痛くなったらブザーのボタンを押す
・屯用として押した時のみ増量される
・屯用の有効時間はわからない…
注射じゃないんだ…
自分の年齢を感じた。
ということは、術後なのにちょっと強めの頭痛レベルの痛みで治まっているのは、麻薬も点滴されていたからなんだ!
吐き気は、血を飲み込んだからじゃないんだ。
時代は、変わっていたんだね…
そして、夜中。
相変わらず口呼吸で苦しくて眠れない。
痛みは増してはないけど、痛いは痛い。
眠りたい。
そう思った私は、麻薬のボタンを押してみた。
ピッ!(電子音)
少しして、
ピピッ!!(電子音)
なんだろう?と思っていたら、身体が急にふわっと軽く、温かくなった。
なんだ⁈これが麻薬の効果⁈
と驚いているのも束の間、眠りに落ちてしまった。
麻薬、すごい…