好酸球性副鼻腔炎の日記

鎮痛剤が全く使えない人の副鼻腔炎との付き合い方

④麻薬

こんにちは。ふくびです。

訪問していただき、ありがとうございます(^ ^)

アスピリン不耐症持ちが副鼻腔炎の手術を受けた記録です。

 

ムカムカする。

麻酔がまだ効いてる?やたら眠い。

術後の痛みは、そんなにないなぁ。

少し強い頭痛くらい。

でも、吐き気がするなー。

 

アスピリン不耐症なので、通常の鎮痛剤は使えない。

そのために、緩和ケアの先生もチームに入ってくださっていました。

以前、帝王切開した時も、鎮痛剤は使わなかった。

痛くなったらナースコールして、看護師さんがモルヒネを注射してくれるスタイルだった。

(かれこれ20年程の話です)

今回も、そんな感じかなぁと思っていた。

 

20年も経てば、医療も進化する。

そして、オペレーション、リスクマネジメントもしっかりとしてくる。

私だけ、アップデートされていなかった(苦笑)

 

緩和ケアの先生が来てくださった。

とても優しく、寄り添ってくれる笑顔と話し方の先生…

 

「どうですか⁇つらくないですか?」

 

口呼吸でカラカラの口内、麻酔処置のためかすれた声で

 

「怠いです…」

 

眠いのと、吐き気がするのを合わせたら、「怠い」という表現しか出てこなかった。

 

「そうだよねー!!口呼吸は、つらいんだよ、

本当に。息し辛いよねー。吐き気はない?ムカムカしない?」

 

「します…」

 

「だよねー、この麻薬は、よく効いてくれるんだけど眠気と吐き気が出ちゃうんだよ〜。今日明日の頑張りどころだからね。つらいけどね、本当にね」

 

麻薬?まだ打ってもらってないぞ⁇と思い、ぶら下がっている点滴をよーーーくみてみた。

おおきな点滴袋の横に、小さ目の点滴袋があった。

超近眼(0.01以下)の私でもわかる、黒いベタ塗りに赤字の強調ゴシック体でデカデカと「麻薬」と貼ってあった。

袋の2/3はあるラベル。

そしてチューブをたどって行くと、デジタル表示がある小さいボックス。

そのボックスからは一つの管になって、わたしの左手の甲に刺さっている。

 

そういえば。

 

酸素マスク・心電図をつけられている時、いや、取られた時かも?左手にブザーを握らされた気がする。

「痛くなったら、このボタン押して下さいね」

看護師さん?に言われた気が…

私は、"これを押したら看護師さんが来て、モルヒネを注射してくれるんだ"と理解してたけど、どうやらシステムが違うらしい。

 

ぼーっとした頭で一生懸命に考えた結果、こんなシステムだと理解する事にした。

・点滴で一定の量を投与し続ける

・小さいボックスで栄養水分補給の点滴とMIX

・痛くなったらブザーのボタンを押す

・屯用として押した時のみ増量される

・屯用の有効時間はわからない…

 

注射じゃないんだ…

自分の年齢を感じた。

 

ということは、術後なのにちょっと強めの頭痛レベルの痛みで治まっているのは、麻薬も点滴されていたからなんだ!

吐き気は、血を飲み込んだからじゃないんだ。

 

時代は、変わっていたんだね…

 

そして、夜中。

 

相変わらず口呼吸で苦しくて眠れない。

痛みは増してはないけど、痛いは痛い。

眠りたい。

そう思った私は、麻薬のボタンを押してみた。

 

ピッ!(電子音)

少しして、

ピピッ!!(電子音)

 

なんだろう?と思っていたら、身体が急にふわっと軽く、温かくなった。

なんだ⁈これが麻薬の効果⁈

と驚いているのも束の間、眠りに落ちてしまった。

 

麻薬、すごい…